染織

はかなきものに托した祈り

仏の世界-異国への憧れ

国宝 天寿国繡帳

国宝 天寿国繡帳(てんじゅこくしゅうちょう)

1面 飛鳥時代 7世紀 奈良・中宮寺 写真:奈良国立博物館(撮影:森村欣司)

10月3日~22日

聖徳太子が往生したという仏国土・天寿国。仏の教えに出会ったばかりの人々が、ひと針ひと針ぬいあらわした世界は、断片と化してはいるものの、太子への想いと浄土への憧れを力強く訴えかけてきます。

神の世界-やまとの美意識

国宝 小葵浮線綾文様衵(熊野速玉大社古神宝のうち)

国宝 小葵浮線綾文様衵(こあおいふせんりょうもんようあこめ)(熊野速玉大社古神宝のうち)

1領 南北朝時代 14世紀 和歌山・熊野速玉大社

Ⅲ・Ⅳ期

日本人は古来、やまとの地を守る神々は、人間と同じように男女や長幼の別があるものと考えてきました。そして、神々が数年おきに生まれ変わることによって勢いを盛り返すと信じ、そのよみがえりのために遷宮を行い、神宝を捧げてきました。足利義満を中心とする時の権力者によって、明徳元年(1390)頃に熊野速玉大社に寄進された古神宝類の総計は、およそ1,000点です。